八甲田山、緒方拳。

「エベレスト 3D」、どっかの山の4000m付近まで、名だたる有名俳優さんが自分で荷物もって、自分で登って行って撮影したんだって。

日本の「山映画」「遭難」といえばなんといっても、高倉健、北大路欣也 主演 「八甲田山」(1977公開)でしょう
現在GyaoTVで無料放映中。

3回くらい見ているけど、ほんとにまともに1から10までじっくり見たのは昨日のこと。


あらためて凄い。凄いよ。



兵隊さん役の皆さんの顔が赤紫やら赤黒いのはメイクではなく、リアルの寒さだからだとか。
アホ上司役(無能っぷりがほんとに上手い)の三國連太郎さんの目つきも、演技なのかリアル寒さのせいでイッちゃってるのかという部分もあり、迫力が凄い。
顔につらら作らされてますから。

納得のいく吹雪映像が欲しかったのかしら、とにかく、撮影に3年かかってるって凄い。
確かに遭難中のとある瞬間、唐突に欣也のお顔がぽちゃっとして、「?」と思いましたがそういうことか。


秋吉久美子が超絶かわいい。少女です。
ふっくらしたお顔、優し気な目、わらの三角帽子(?)をかぶって、モンペでわらの長靴で、
ずんずん腰まである雪を掻いて山を登っていきます。
山の案内人役なのです。
なにかのキャラクターのようなかわいさ。
そりゃあ、高倉健も「頭右!」しちゃうよ。



役者さんももちろん大変だけど、撮影機材を運ぶスタッフさんだって相当大変だよ、こりゃ。
ライトが小さいものしか持ち込めず、役者さんの顔が照らしきれなかったそうで
熱演してらっしゃるのに、画面上の顔は黒く影になっていたりして勿体ないのは、まあもう仕方ない。
1977年公開ってことは、1974年より前に撮影開始なわけですよね、すごい昔です。
どうやって撮ったのか、どうやって暖をとったのか、過酷だったろうねぇ。大ヒットして良かったねえ。


遭難詳細、映画について、などなど詳しくはたくさん八甲田山関係のサイトがありますのでご覧ください。


それにしても、大大大好きな緒方拳さん
ここでもいい役貰ってます。
分裂した隊から離れ自分で歩いて行った結果、唯一第一の目的地である田代元湯付近に辿りついた人物。

自分の記憶違いで、てっきり、
目印役として雪の中棒立ちになって銅像になった後藤さん(役名:江藤さん)役だと思っていましたら
村松伍長(役名:村山伍長)役でした。


村山伍長は、長谷川特務曹長を足したような役になっていましたね。
新聞を携帯したり独自に寒さ対策も出来ていたため、助かったかんじ。


遭難が分かって救助隊が動き出した辺り、
もうほぼ全滅で倉石大尉役の加山雄三班、と村山伍長しか生存者がいないことを見せる場面。

春だか夏だかの花いっぱいの山で、なぜか防寒着を着てニッコリと部下を膝枕する拳さん。
かーらーの、猛吹雪で何十センチも体に雪が積もった状態で坐っている拳さんへ変わる場面。
ただ、坐っている。じっと。



あの目。

あの目ですよ。


深い目。


いつも拳さんは目が深い。


「エ・ア・ロール」も「復讐するは我にあり」も「破獄」も「狼よ落日を斬れ」も、尼子も目です!
切ないような哀しいような怒りがあるような優しいような…

今、目で語れる方いますでしょうか。
カッコイイ「目つき」だけでなく、言いたいことを伝える目つきできる方いますかね。


しかし今回は「目賞」にもう一人。

八甲田雪中行軍を無事成功させたものの、神田隊の遭難を知った徳島大尉役:高倉健さん。
救助隊が陣を張っている茅葺?小屋に入るその時です。

あの目。

燃えるような怒りの目でした。
帽子や体にについた雪が氷ついた軍服姿で小屋に入っていきますが「ブラックレイン」でもあんな目しなかった。

ちょっとビックリです。






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