「よろずのことに気をつけよ」。

心臓を一突きに破壊され、舌まで切られた元教員の老人。
そしてその住まいの軒下からは、50年前の呪術札が発見された。
おおよそ罪とは無縁の老人は一体なぜ50年も怨まれていたのか?
しかも、3人から。

殺人との関係は?

老人の孫娘と変わり者の民俗学者が解明に乗り出す…


講談社文庫:川瀬七緒「よろずのことに気をつけよ」です。

ホラーというか、ミステリーサスペンスな本書。
新規開拓していた時に見つけました。

以下、ほんのわずかにネタバレしています。あらすじ程度ですが気になる方は避けてください。













【ちょっと気になること】

・まあありがちに依頼人がヒロインだよね。

・台詞に説明させているのがちょっと取って付けたよう…
(例えば、主人公の文化人類学者の容姿の説明とか、会話にかこつけて民俗学の話とかがちょっと不自然)

・お金の話が出てこないところ
(どっから調査資金が?まあじいさんの遺産とかと考えたりしていたけど)

・大物宅への侵入が簡単すぎていない?
(旧時代の大物だからセキュリティ甘かったのかなーとかいいように解釈してた)

・確かに辛い。酷い。けど、次の子を成すとかは考えなかったのかな?




それ以外は
・刑事コンビはいい風味、特に警部補はキャラがしっかり立っていた

・じいさんの過去の罪は早い段階でどんなだか目星がつくけど、
それに近づくにつれ、主人公たちが危険になっていくのが
読み手も同期して嫌な禍々しい気分にになっていくのもよい

・作者さんの生まれ故郷を題材にしているだけあって、村の描写等が細かく、恐怖も増す。



タイトルが面白いので購入。
所々「ん~?」と思う浅い部分もあるものの、文章が上手だったので、しっかり読めました。

シリーズ化している作品もあるようで、恐らくそちらでは、上にあげた不自然な台詞も改善があるはず。


とりあえず、最後草までつけちゃったヒロインは、残念ながら、今後続けて主人公とは関わっていかないはず。

やっぱり、「許せない」って気持ちは起こるにせよ、行動として「あっち側」に行っちゃったらダメでしょう。
主人公のスタンスはあくまで「こっち側」だしね。







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