And Then There Were None~渡瀬恒彦さん最強伝説~

相国寺警部がこれまでにない新しいキャラでウキウキしています。
これまで数えきれない名探偵名刑事が出てきていますが、もうないやろ、と思っていたら、いた。


普通じゃないけど、まあなんとか世間に混ざっている変さ。
けど「なんか…ちょっと…この人変わってる…?」って人、リアル社会にもいますが、
「そういう感じ」がとっても上手。

で、変わり者飛びぬけ系でも超切れ者変人枠でもなく新しいキャラ誕生です。
直角歩きでドラマ的に変人感が誇張されてていい具合。

沢村一樹さん、大好きです。
モデル上がりの中で一番うまいんじゃないでしょうか、阿部さんよりもずっと。


で、渡瀬恒彦さん。

警視庁9係は一度も見たことがないし、さらにここ数年特に馴れ合い感が強くなりすぎて見る気がおきず未視聴です。
予告編などで拝見していました。

1年に一回放送していたんですね。昨年のものではそこまで感じませんでしたが、
今回のテレビ朝日「そして誰もいなくなった」で拝見しましたら、もう声が張れない出せない、滑舌がアウトギリギリになってらっしゃって
今までガンで亡くなってきた方がたと同じ雰囲気の死の近さを感じました。

原作と違い、犯人をわざわざ末期ガンの設定にしたこと、誰が考えたのか分かりませんが
最後の酸素吸入チューブの映像、お薬を飲むところ、
まさに「今」のご自分の状態を「作品の中の自分」として世間の人に見せるところにすごい気迫を感じました。




でも。


「地獄変」と同じで、芸術家は想像力なので、本当に弱っていてはダメだと思うんです。

社会的地位も名声も気品もある判事が、ごく普通に「殺人は芸術」だと語る狂気は、
健康な人が演じてこそ出てくるものだと思います。
お元気な時に、お若い時のように隠しきれないギラギラ感を弱った設定の体から溢れだして狂気を演じてほしかったなーと思います。




よく、「俳優は舞台の上で死んでこそ本望」とか言いますよね、本当にまさにそれに近い死に様。
芸能界最強伝説の名のもとに、去り際も今のところ芸能界最強じゃないですか?
お悔やみ申し上げます。







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